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薬学部受験の勉強法をご紹介!
[受験特集]薬学部入試のポイント
医療系専門予備校「メルリックスアカデミー」の講師が入試のポイントを紹介!

2011年度薬学部入試のポイント Vol.1

  初めまして、医歯薬獣看専門予備校メルリックスアカデミーの柏井邦夫です。メルリックスアカデミーは医歯専門予備校メルリックス学院の提携校として、今春、新宿に開校しました薬学・獣医学・看護学部受験のクラス授業コース及び医学・歯学・薬学・獣医学・看護学部受験の個別指導コースを併設する医療系専門予備校です。私は化学科講師として、これから1年間、このコラムを担当することになりました。薬学部受験に必要な化学の勉強法や進学情報等を紹介していきますので、宜しくお付き合い願います。

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 今回は、初回ということもありますので、まず、薬学部を取り巻く近年の環境の変化からお話したいと思います。

 “医薬分業”が進展してきた結果として、薬学部が担う役割も変化してきました。従来の薬学部は(大学のレベル等によっても異なると思いますが)新薬を開発する研究者の養成を第一義的な目的とした感がありました。しかし、チーム医療・医薬分業が進む今日の医学・医療界においては、医師・薬剤師・看護師それぞれが専門家として患者と向き合う新しい医療体制が確立されようとしています。このような時代背景の中で薬剤師は従来にもまして、医療従事者として、重要なポジションを占めるようになり、その専門性を担保するために6年制の薬剤師養成課程が誕生したのです。4年制薬学部は従来のように研究者養成課程と位置付けられ、薬剤師の資格は取得できませんが、2年間の修士課程終了後、実務研修を行えば、薬剤師の資格を取得することも可能です。

 このように、薬学部を取り巻く環境は大きく変わりましたが、次に、この変化が薬学部入試に及ぼした影響を考察したいと思います。

薬学部倍率の推移

2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
11.2倍
7.8倍
6.8倍
7.1倍
6.9倍

文部科学省「学校基本調査」より

 表は薬学部入試の倍率(入学志願者÷入学者)の推移を表していますが、2006年以降の倍率が2005年に比べて、かなり低下していることがわかります。2006年はまさに薬剤師養成課程が6年制に変更された年であり、また、私立薬学部の新設が相次いだ年でもありました。倍率の低下は、それら2つの要素が重なった結果であることは明らかです。しかし、2006年以降の倍率があまり変動していないことから、今後全国の薬学部全体の倍率は現状の約7倍程度で推移するのではないでしょうか。ただし、この表での倍率は名目倍率であり、実質倍率はさらに低くなっています。

 近年に見る倍率の安定化傾向は、薬学部入試の難易度の幅を拡大させつつあります。しかし尚、人気校では私立医学部にも匹敵する高い偏差値を保っているのも事実です。このことは、一時期の一極集中型の薬学部受験とは異なり、受験生にとって受験の機会が幅広くなることで、将来の薬学関連への道を確実に歩ませる経路ができつつあるとも言えるのです。

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 次に、私立薬学部入試に関する試験科目・出題形式等について述べたいと思います。まず、試験科目につきましては、全体の約75%の大学が3教科3科目型であり、数(I II A B)・英は必須、理科はそのうち約70%の大学で化学が必須ですが、化学・物理・生物の中から1科目を選択できる大学もあります。残り約25%の大学は2科目または1科目でも受験が可能ですが、中・上位校のほとんどは、3教科3科目型となっています。

 配点(3科目型)につきましては、大半の大学で各科目100点ですが、城西、東京理科、大阪薬科、神戸薬科等では化学(理科)の配点が他の科目より高くなっています。科目数・配点は、同じ大学でも入試方式によって、異なる場合がありますから、事前によく調べて下さい。 出題形式(化学)につきましては、多くの大学で全問マークシート法が採用されていますが、すべて記述式(ただし、解答のみ)の大学や両方式を混合して出題する大学もあります。ただし、計算過程まで記述させる大学はほとんどありません。また、問題は大問4~7題で構成されているケースが多い一方で、全問が小問集合形式になっている場合もあります。

 理論・無機・有機の各分野における出題割合につきましては、学部の性質上有機化学からの出題が多くなっており、このことは薬学部入試の大きな特徴となっています。有機分野からの出題が全体の5割を超える大学も珍しくありません。しかし、一方で一般の理工系大学と同じように理論が重視され、有機からの出題が3割程度に抑えられている大学もあります。各分野からの出題割合は毎年大きく変わることはありませんから、志望校の傾向は赤本等でしっかり把握して下さい。

 最後に合格最低点についてですが、薬学部の入試問題は一般の理工系学部の問題に比べると総じて簡単であり、6~8割が合格ラインになっています。赤本等には、合格者の最低点が公表されていますから、過去問を解く際には、必ず合格ラインを確認して、その時点での自分自身の学力を把握するようにして下さい。

 今回は初回ですので、薬学部を取り巻く一般的な話しになりましたが、次回より化学の学習方法等についてお話ししていきたいと思います。

 尚、このコラムに関するご意見・ご希望がありましたら、下記アドレスまでお便りお願いします。
 メールアドレス:kashiwai@melurix-academy.jp

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