2026年度 薬学部入試のポイント Vol.3
薬学部へ行こう!事務局です。薬学部入試に関わる様々な情報をご提供致します。資料につきましては、薬学部専門予備校メディクールよりご提供頂いています。第3回目となる今回は国公立薬学部の入試についてまとめました。
国公立薬学部の難しさ
国公立大学薬学部を目指す上で気を付けておくべきポイントは3点あります。まず一つ目に「学科によって募集定員が大きく異なる」という点です。薬学部には薬剤師国家試験の受験資格を得ることができる6年制とそうではない4年制とがあることは初回にお話しましたが、募集定員も学科によって異なっています。
近畿圏の2大学を例に挙げてみますと、京都大学の薬学部募集定員は6年制薬学科で15名、それに対して4年制薬科学科は65名となります。大阪大学薬学部薬学科は80名の募集定員となっており、国家資格取得を目指して6年制学科を目指す場合には、試験問題の難易度以前に募集定員による競争率が大きく影響することを覚えておいてください。
2つ目のポイントは「共通テストと2次試験の配点比率、2次試験科目が大学によって異なっている」という点です。数ⅢCを課さない静岡県立大学が特徴的ですが、そのほかにも理科の選択解答科目が1科目で済む大学、面接を課す大学など特色が分かれています。得意不得意はもちろんですが、目指す大学の必要科目を重点的に学習していく計画性も大切になります。
また、試験の配点では合計点の60%(共通テスト600点、2次試験400点)を共通テスト配点が占める徳島大学、反対に共通テストの配点は20%しかない東京大学(理科Ⅱ類:950点を110点に圧縮)と大学によって配点比率も大きく異なっています。自分の将来像に合致した学科を目指すとともに、志望大学の配点や2次試験科目についても事前に情報を収集しておきましょう。
そして最後のポイントは「医学部を主とした上位層の流入」です。薬学部は医療系学部として根強い人気がありますので、医学部志望者の併願先としてもよく挙げられます。共通テストの出来次第で出願先を変更してくる学力上位層もいるため、国公立薬学部を目指す場合にはそういった受験生とも戦う必要があるハイレベルな受験であることを念頭に学習を進めていきましょう。
今回は、国公立大学薬学部についてお話しました。次回は私立大学の受験について解説していきますので是非チェックしてください。
薬学部は大学数も多く、情報を集めるのも大変です。メディクールでは受験情報をまとめた『入試資料集』を国公立、私立それぞれ作成しており、無料進呈(PDF)しています。是非ご活用ください。
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